ART Tube MP Studio V3 mod

DIのモディファイのご紹介です。

今回はART社のTube MP Studio V3のモディファイのご依頼を頂きました。
低価格ながらも機能的な定番DIですね。

真空管を使ってあるので、真空管を元々の中国製の物からエレハモ等に変更するのはハンダづけもいらないので定番のモディファイとして有名です。
真空管を変更しただけでも十分な音質なのですが、今回はもう少し踏み込んだモディファイを行っています。

モディファイ点は三点になります。
・電源整流回路のコンデンサのアップグレード
 本機は電源に専用の9VACのアダプターを使用し、内部で交流から直流に整流しているので、整流に使っているコンデンサを電源用のコンデンサに変更し電源の強化を行っています。
・入出力のコンデンサのアップグレード
 入力、出力のカップリングコンデンサをオーディオグレード品に変更しています。
・オペアンプのアップグレード
 三つのオペアンプをオーディオ用に設計されたオペアンプに変更しています。

モディファイ前は少し音が軽くなる感じがありましたが、低域が充実し、高域、密度ともに改善しています。

手軽に真空管のサウンドが得られるので、レコーディング用途だけでなく、ペダルボードに入れたり、トランジスタアンプのセンドリターンに入れたりと色々な使い方ができると思います。持っていると便利なアイテムですね。